父親として中学受験に思うこと。中学受験より英語等の語学力に注力をするのも一つの考え。

自分の周りには、中学受験を考えている親御さんがたくさんいます。

また、自分の会社の同僚や上司なども、子供を中学受験をさせようとしたり、実際に有名私立中学に行かせている人も少なくありません。

そんな中、先日、「メェメェくんのところは、中学受験をさせるの?」と上司から飲み会の場で聞かれることがあり、「いえ、考えていません。」ととっさに答える自分がいました。

私が感じる中学受験の主なメリットは以下の通りです。


1 健全な向上心がある質の高い仲間に恵まれる

自分は公立中学出身ですが、本当に色々な人種がいました。

常に他人にケンカをしかけてくるヤツ、中学校にナイフを持って来るヤツ、授業の妨害を邪魔して喜ぶヤツ、本当に色々な人種がいましたが、ここまでヒドイのは、それなりの私立中学ならば皆無でしょう。

寮にでも入れば、それこそ同じ釜の飯を毎日のように食べるような仲間であり、卒業しても続く強力な絆ですね。

自分の同僚に有名私立中高出身者がいますが、有名大学の医師、政治家、大手法律事務所の弁護士など、そうそうたるメンツと未だに進行があると言います。

仕事に直接いきる、いきないは別にして、卒業後何年たっても素晴らしい人脈が続くのは、本当に大きなメリットと思います。

2 公立中学校よりもカリキュラムがしっかりしており、学力の向上が期待できる

公立中学は、成績が悪い生徒に合わせて授業をします。

少なくとも、トップレベルの生徒に合わせるようなことはしません。

したがい、トップレベルの生徒にとっては、授業のレベルがあまりにも低く、日々もったいない時間が発生してしまいます。

3 高校受験をしなくていい(あわよくば、大学受験も)

中高一貫校であれば、高校受験をしなくてよいので、部活や趣味など、打ち込みたいことに打ち込めますね。

また、高校からの入学の募集をしない学校も増えていますしね。

あと、公立中であれば、必ず3年後には高校入試が待っているため、それなりの高校を目指すのであれば、実質、中学後、1.5年程度しか本当の自由時間はありません。

1.5年なんてあっという間、中学受験を失敗して公立に入り、また受験という場合などは、ちょっとかわいそうです。

なお、中高一貫校に入れば、系列校に行けば、大学受験もしなくてすむことも多いですが、これは自分はおすすめしません。

周りに、有名私大卒のエスカレーター組がいますが、一部は本当に学力がないです。

世間一般の人が想像する私大の雄を卒業した人間のイメージとはかけ離れた能力の人が、たまにいます。

やはり、大学受験は、しっかりと勉強してもらい、学力や能力を付けてもらいたいです。

4 伸ばしたい能力を伸ばしてくれる教育を提供してくれる

人間力情勢に力を入れる学校、一芸に力を入れる学校、グローバル対応に力を入れる学校、IT教育に力を入れる学校、、、など、私立中学の選択肢は幅広いです。

本当に、公立にはない魅力だと思います。

一方のデメリットは、以下の通りだと感じます。

1 お金がかかる

私立中学であれば、その準備として、小学校4年生から小6まで、平均150万円/年の塾代が発生します。(御三家の合格者の6割を占めるというSAPIXサピックスであれば、もっと高額です)

また、入学後も、最低100円/年以上の学費は発生します。

これに加え、お勉強熱心な仲間に囲まれるため、通塾費用として数万円/月も発生するでしょう。

まぁ、ここは、所得が高い家庭の方であれば、デメリットとは言えないという人もいるとは思いますが、公立中よりも費用が発生することは間違いありません。

2 受験対策に時間がかかる

お金に加え、本来受験をしなければ使えていたであろう自由時間を大きく喪失することになります。

塾の通塾時間と授業時間はかなりかかりますからね。

また、夏休み等の合宿なども考慮すると、本当に多大な時間が取られます。

子供らしく育てたい!という言葉からはかけ離れた受験勉強生活が、子供の時間をたくさん奪うことになります。

3 通学が大変

私の家からですと、有名私立中学に通学するには、片道1時間かかります。

四谷の偏差値60に満たない私立中学であればそれほど時間はかかりませんが、私立に行かせるのに、Y60以下というのは、私としては微妙な気がしています。

近場の公立中学校であれば、往復20分のところ、私立中だとその6~7倍の時間がかかることも珍しくありません。

これは、かなり大きな時間のロスです。

余談ですが、個人的には、もし通学に1時間以上かかるのならば、寮に入れるのも良いのではと思います。

3 多様な人種に触れられない

先ほど、公立中学には危ないやつもいるお話をしましたが、それは大人になってみれば、良い経験の一つだったと言えることもあります。

実際、自分の勤めている企業では、有名私立中出身の社員は、おぼっちゃま感があり、反社会的勢力などからの要求には全く対応できません。ただただ、あたふたするだけです。

しかし、自分の場合は、「あー、中学にいたアイツが大人になったらこんな姿なんだろうな。昔は可愛かったのにな。」なんて、冷静?な対応ができます。

少なくとも、そっち系の方が来ただけで、あたふたするようなことはありません。

私立中は、やや極端な言い方をすれば、同じような考え方をする親の元に生まれた、同じような性質の生徒が集まる場所です。

一方、公立中は、どんな人間が混ざっているか全くわかりません。

私の例では、同じ学年に、今や誰もが知る芸能人が混ざっていました。(当時は無名でしたが)

また、中学1年生の時には、親が刑務所に入っている生徒もいました。彼は荒れており、自分もヤンキーの道に連れ込まれそうになったこともありました。

そして、中学2年では、少しグレて、成績が急降下した自分がいましたが、今度は一転、ほかのクラスメートが比較的良い家庭育ちで、勉強にも熱心な生徒ばかりでした。

これはまずい!と再び軌道修正して猛勉強をして、中学2年の後半には、急降下した成績を大分復活させることに成功しました。

中学3年では、中1ほどではないにしろ、結構やんちゃな人が集まるクラスでした。

これまたそっちの方に影響を受けそうになりましたが、なんとかそうはならずに、進学校への進学に成功しました。

しかし、中学3年では、「がり勉になったね」「勉強ばかりして恥ずかしくないの?」なんていうクラスメートもおり、意思が弱い子供なら、この悪影響に対して、過剰反応してしまうかもしれません。

さて、これを受けて自分の子育てはどうするか、と考えました。

今後考えは変わるかもしれませんが、今現在のスタンスとしては、「有名私立中学に受かる人たちに近い学力をつけさせつつも、公立(または国立)中学に進学」することをベースに考えています。

中学受験を目指す場合、一般的には小4になる前に入塾することが多いですが、そうなれば時間、お金とも、多大な犠牲が発生します。

自分は、男二人の父親として、「男の子はある程度スポーツマンになってほしい、そして協調性を身に付けてほしい」という希望があります。

やはり、自分の経験上、スポーツが得意な男は、同性からも異性からも人気があり、楽しい人生を送れますからね 笑。

そして、その自信が、その後の人生にも大きく良い影響を与えてくれるものと考えています。

このため、「勉強だけは得意、でもスポーツやコミュニケーションは苦手」という男にだけは育ってほしくありません。

 

私の会社にも有名私立中高を出て、その後有名大学まで出たにも関わらず、人付き合いが下手で、異常におとなしすぎて、また、協調性もなく、人並みに出世できていない社員も少なくありません。

また、有名私立中に受かる生徒に近い学力を身に付けさせたいと書きましたが、これは「極力お金をかけずに節約して」という前提が伴います。

塾に放り投げたら、ある程度成績が上がるのは当たり前です。

そうではなく、試行錯誤を繰り返し、極力お金をかけずに、学力を身に付けるにはどうしたらよいか、を考えることはなかなか難しいですが、楽しいことです。

最後に、中学受験には、多大な時間が発生します。

私は、その時間を使って、子供たちには、スポーツを通じた協調性の獲得、コミュニケーション力の醸成、算数の強化、英語力・中国語力の獲得などを意識して、教育をしていきたいと思います。

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