2018/06/17

前回の記事では、1年異動、2年異動について記しましたが、今回も引き続き記していきます。
3年で異動・転勤の人
最も多いパターンではないでしょうか。
ただ、総合商社の友人は、3~5年が多いと言っていましたし、地方公務員の友人は4年と言いますし、業界によってまちまちですね。
でも、私の会社もそうですが、私の周りでも、3年異動というのは最も多い周期ですね。
3年については、当たり前すぎて、特にコメントはありません。
4年で異動・転勤の人
私の会社で言うと、3年で異動させるはずだったが、急きょ異動先でポストが減ったり、今の職場でその人しかできない仕事やその人の人脈が必要になる事案が急に発生したような場合であれば、4年ということがあります。
注意して欲しいのは、4年になると結構な古株ですので、あいつデカいツラしてるよな、なんて陰口をたたかれることが増えることです。
自分では気づかないものですが、4年以上になっている皆さん、一度自分の胸に手を当ててみて、冷静に振り返ってみてください。笑
5年で異動・転勤の人
私の会社で言えば、何かしらの問題を抱えた社員であることがほとんどです。
要は、今の職場から異動させようにも、受け入れ先がないのです。
いくら今の職場で仕事ができるとしてもその性格に問題があったり、性格は良いのだが仕事が全くできないなど、性格やその人間性に問題を抱える社員が多いのが特徴です。
私が以前所属していた職場でも、バリバリ仕事ができて、結果もしっかり出すのですが、本当に気が短く、部下に対してのあたりが強く、部下からの信頼が全くない、または部下をメンタルに追い込むなど、そんな社員がいました。
彼は、飲み会などの場で、部下に対して、「たまに強いこと言って悪いな。でも俺が若いころはもっとひどかったんだぞ。こんなのは当たり前だった。俺もこうして育ってきた。」というものです。
自分では、「悪いな」と言うことで、「俺はお前の気持ちもわかってやってる懐の大きな男なんだぜ」と言いたいのでしょうが、ただのアホです。
救いようがありません。
言葉は悪いかもしれませんが、組織には不要な、正真正銘の糞野郎です。
ちなみに、その人は、6年目でした。
本人は、「俺を動かしたら、この組織が回らない。俺はこの組織に必要とされている人間」なんて言っておりましたが、実はそうではないのです。
懇意にしている人事権者に聞いてみたところ、「彼はああいうキャラクターだから、本当にどこも受け入れてくれなくて困ってるんだよ。ハラスメントがクローズアップされている中、自分の職場であんな奴にトラブルを起こされたらたまらないよな」と言っていました。
人間というものは、自分のことをついつい高く評価してしまいがちになりますが、こうはならないように気を付ける必要があります。
6年目以上で異動・転勤の人
私の会社で言えば、ほぼ例外なく完全に問題を抱えた社員です。
また、干されてしまった社員もここに含まれることが多いです。
5年目で異動のところで書きましたが、そのさらにパワーアップバージョンですね。
本当に、異動先がない状態なのです。
5年目で異動のところで書いた社員のほか、身近な例としては、6年間海外に飛ばされ、その後帰国して7年間も同じ部署という上司がいました。
最近の話ですが、その上司は、今年で8年目突入と聞きました。
海外赴任というと、一般的に語学力があり、能力が高く、やる気もある社員が手を挙げて赴任するケースが多いですが、この上司のように、国内には行き場がないので、海外にとじこめてしまおうというケースもあります。
この上司の特徴として、部下を指導という名目で、意味不明な指示を出し、チームを迷走させてしまうこと、それに加え、飲み会、ゴルフ、麻雀などが異常に大好きで、これを断ろうものならば部下に対してバカ、アホ、協調性がない奴呼ばわりするものです。
続けると、酒にはめっぽう強く、ゴルフや麻雀もかなり上手い、というのも大きな特徴ですね。
このような人間は上昇志向が強いのが特徴で、「同期入社の山本はもう本社の●●クラスになっている。なぜ俺はまだ●●クラスなんだ。不公平だ!」などと、酒の席で愚痴をこぼすのも特徴です。
そして、部下に「山本はリーダーとして弱弱しい。なぁ、そう思うだろ!?」と迫ります。
ここで「はい、そうです!」とうまくこたえられる部下は、会社で出世していくことでしょう。
しかし、私のように「山本さんは人望がありますし、弱弱しいというよりも、周りの意見をしっかり聞いて仕事を進めてくださっていますよ。私は山本さんが大好きです。」なんて、ポツリとでも言うと、完全に敵対視されます。
人事ローテーションの周期のまとめ
繰り返しますが、自分の成長という意味では、2年間という比較的短い期間が一番良いです。
3年でも悪くはありませんが、2年目と全く同じ仕事というのではいけません。
2年目では経験したことのない大きな担当を任せてもらうとよいでしょう。
もし、読者のみなさんのうち、「俺、5年間も異動していないぞ」という人がいるかもしれません。
もちろん、業界や会社によって平均的な異動周期は異なるとは書いた通りですが、平均的な異動周期を上回って5年間もいる、というような場合は、本当に要注意です。
これが続くと、あなたはもちろん、周りの人たち、そして会社にも大きな不利益です。
こうならないために、自己観照を定期的にしてみてください。
そして、「あ、これは俺のことかもしれない。」と思ったあなた。
まずは、人間性を高めて、部下から慕われる人間になってください。